10/31 企業競プロ合同プロコン 参加記
今回、ドワンゴさんのオフィスで行われた「企業競プロ合同プロコン」という今まであまりなかった感じのイベントに参加してきました。
秘密裏に行われていて気になっていた人もいると思うので、参加記を書いておきます。
写真の1枚も撮って来ればよかったのですが、残念ながら何も撮ってないので文字だけの参加記です。
企業競プロ合同プロコンとは
複数の企業の競技プログラミング部で集まって、一緒にプログラミングコンテストの問題を解こうという試みです。
僕の知っている限りでは、これが2度目の開催だと思います。
略して「合コン」。
参加記
時系列順で書きます。
参加者募集
開催日の1ヶ月前くらいに、ドワンゴの社員の方(JAGスタッフで繋がりを持っている方)からTwitterにDMをもらいました。競技プログラミング部の方をお誘い合わせの上ご参加ください、みたいな内容で調整さんのリンク付きでした。
最近、弊社の競技プログラミング部はほとんど活動していなかったのですが、モチベーションを高めるという意味も込めて、普段あまり競プロをやってない人も含めて何人か誘っていくことにしました。
イベントの参加者は、最終的に10企業から40名ほど集まりました。
イベント開催直前
イベント開催当日、調整さんにチーム分けが発表されました。42人の参加者が4〜5人編成の10チームに分けられていました。
チーム戦なんてICPC以来だったし、チームメンバーには赤い人がいてまともに協力できるか不安だしで、結構緊張しながら会場に向かいました。
18:00 集合
集合時間の30分前に会場に到着してしまい、完全に暇を持て余していました。
某社の人々は、間違えて違うビルに行ってしまったらしく10人ぐらいでぞろぞろと20分頃にやってきて面白かった。
18:20 懇親会
ピザ・寿司などの食事を用意していただいていたので、他社の人たちと交流しながらいただきました。参加者の中には数年ぶりに会うような人も結構いて、懐かしさでテンションが上がりました。
そして、なんと、懇親会にはお酒まで用意されていました。コンテスト前に酒を飲んでいいものかと悩みましたが、チームメンバーはみんな飲んでたので僕も一緒になって飲酒。さらにテンション↑↑↑
19:00 コンテスト開始
コンテストの問題は、hackerearchの過去問が使用されました。下記のページから見られるので、気になる人は解いてみてください。
https://www.hackerearth.com/en-us/challenge/competitive/august-circuits-17/problems/
コンテストは以下のようなルールで行いました。
- 同時にコーディングできるのは1人だけ(ICPCルールに近い)
- 問題を読んだりコードを眺めるだけなら、同時に複数のPCを使用してよい
- ライブラリのコピペはOK
- コンテスト時間は2時間
- 飲酒OK
問題は基本的にAtCoderなどと同じような形式で、問題のジャンルに偏りもなく、簡単な問題もあり難しい問題もありとバランスのよいセットだった印象です。また、問題セットの中には、誰でも取り組みやすい内容のマラソン問題が含まれていて、初心者でもアイデアを出したり何かしら協力のできる問題セットだったと思います。
良い問題セットを探してきてくれた運営の方には感謝です。
コンテスト中、僕は基本的に問題を読んでいるか、他の実装者のコードを見ながら指摘するかどちらかでした。久々にペアプロをして、ICPCに出ていた頃を懐かしむなどしました。
あとは、もっぱら酒を飲んでました。
実装を1問もできなかったのがちょっと残念。
21:00 コンテスト終了〜解説
僕のチームは、ABDEFGの6問と、適当なCの解を提出して終了して、全体では確か3位でした。
各チーム最低2問は解けて、全問題を解いたチームもおらず、最後の問題はどのチームにも解かれないという結果で、難易度的に見てもいいセットだったのではないかと思います。
コンテスト終了後は10〜15分ほど休憩で、休憩中は解法のトークで盛り上がり。
解説は、解けたチームが前に出てホワイトボードで行うという形式でした。
22:00 解散
解説終了後は少し雑談しながら片付けをして、次の日の仕事もあるので特に飲みにもいかずそのまま解散な感じでした。
帰り道で、一緒に参加した弊社の人たちに感想を聞いた感じだと、雑魚すぎて全く何もできなかったという声や、競プロに対するモチベーションがアップしたという声など、人それぞれでした。
モチベーションアップしたと言ってくれた人は、競技プログラミング部の活動を再開してコンテストの問題を一緒に解きませんか、という提案もしてくれました。イベントに誘ってよかったです。
個人の感想
社会人になるとオンサイトに参加することができるコンテストの数が一気に減ってしまうので、どうモチベーションを保っていいかわからなくなって、どんどん非アクティブになってしまう人も多いと思います。
しかし、こういうイベントが定期的に開かれていると、イベントで活躍するために日々の精進にも熱が入りやすくて良いですね。
今後もこのようなイベントが開催されるのであれば、是非参加したいと思います。
今回のイベントを企画してくださったドワンゴのみなさん、ありがとうございました&おつかれさまでした。
雑記
ここから下はまとめるの面倒だったので、イベントについて思ったことを雑に書いてます。
社会人限定のイベントについて
- 学生に遠慮して普段の競プロイベントにこないような人も参加しやすい。
- 学生に比べると、社会人はオンサイトイベントの数が少ないので、こういう場があるだけで嬉しい。
チーム戦について
- チーム戦をできるイベントは貴重。モチベーションアップにも繋がりやすい。
- チームの組み方によっては、本当に何もチームに貢献できずに終わる人が出そうなので、運営がチーム編成を考える場合は慎重になる必要がありそう。
- あまりチームの人数が多すぎると手が空く人が出そう。多くて4人?
問題について
- 非公式のコンテストのためにわざわざ問題を作るようなリソースはないので、基本的に過去問から問題を用意する必要があるが、参加者がみんな楽しめるような過去問を探すのが大変そう。
- 問題セットの条件
- 参加者が誰も解いたことがない
- 低難度から高難度の問題が揃っているセット
- 今回のように、初心者でもアイデアを出しやすいマラソン系の問題が入っているようなセットは結構いいかも。人によっては嫌いな人はいそうだけど。
参加者の募集について
- 今回はTwitterのDMで知り合いの企業に参加を呼びかける形式だった。
- ほぼ知り合いの集まりになるので、参加者のレベルを把握・調整しやすい。
- 「え、合コンあったの?自分呼ばれなかったんだけど。」みたいな人が発生する。
懇親会について
- コンテスト開始前に懇親会が開かれるという珍しい形式。
- コンテストが始まる前に、チームメンバーと交流することができるので、こういうのもありかも。
- ただ、コンテスト終了後に問題の解き方について他の人と話しながらわいわい盛り上がる時間がなくなってしまう。
- 運営視点で見ると、コンテスト中に懇親会の片付けができる。
飲酒コーディング
- 学生向けのコンテストではできない。